選ぶなら、どの「Kindle」? 2026年版の購入ガイド

読書好きなら、Kindleの魅力はすぐにわかるはずだ。どのモデルを選んでも大きな失敗はないが、自分にピッタリのものを探しているなら、それぞれの違いを知っておくべきだろう。アマゾンが展開する電子書籍リーダーシリーズは、何千冊もの本をどこへでも持ち運べるうえ、1回の充電で数週間から数カ月使える長いバッテリー駆動時間を誇る。Kindle Unlimitedなどの読み放題サービスを利用することもできる。ここでは、各モデルの違いを紹介し、自分に最適なKindle選びを手助けしよう。
わたしは最新の「Kindle Scribe」から、フロントライト非搭載のindleまで、さまざまなモデルを使ってきた。後者は、出産後の夏をスマートフォンで図書館の本ばかり読んで過ごしていたわたしを見かねた友人から譲り受けたもので、いまでも手もとに残っている。最新モデルをひと通り試してきたいまなら、どれがベストなのかは比較的はっきり分かると言える。
ここからは、総合的なおすすめをはじめ、用途別・子ども向けのおすすめKindleを紹介する。
Photograph: Nena Farrell1/6誰もが満足するモデル : Kindle Paperwhite (2024年、第12世代)
この記事を読みに来た理由は、おそらく「最高のKindleはどれなのか?」という疑問を解消したいからだろう。わたしたちが全モデルを試したなかで、もっともおすすめなのは、アマゾンでもっとも人気の高い「Kindle Paperwhite」(27,980円)だ。機能と価格のバランスがよく、大画面と高解像度ディスプレイ、暖色系フロントライトを備え、動作も高速で滑らかだ。2024年後半に登場して以来、第12世代のKindle Paperwhiteはわたしたちの新たな定番となった。もっと読書を楽しみたい人や、紙の本をもち歩くのに疲れた人にも、Paperwhiteは価格以上の体験を提供してくれる。
カラーバリエーションが増えた標準モデルのKindleも魅力的だが、特にわたしのように夜によく読書をする人なら、長い目で見ればPaperwhiteのほうが満足度は高いだろう。暖色ライトは、就寝前の読書でも目に優しく、快適な読書体験を支えてくれる。
すでにPaperwhiteをもっている人にとって、新モデルへの買い替えは必須というほどのものではないだろう。しかし、新たにKindleを購入するなら、最有力候補になるはずだ。
ディスプレイはさらに大きくなり、Paperwhiteだけでなく、すべてのKindleのなかでも最も高いコントラスト比を実現している。バッテリー持続時間も2カ月から3カ月へ延び、シリーズ最薄のデザインも魅力だ。第12世代Paperwhiteには通常版と「シグニチャーエディション」の2種類があり、後者には自動調光、ワイヤレス充電、32GBの大容量ストレージが搭載されている。通常版でも十分満足できるが、ロック画面に広告を表示したくない人や、より多くの書籍やオーディオブックを保存したい人なら、追加の5,000円を払ってKindle Paperwhite シグニチャーエディションを選ぶ価値はあるだろう。
Photograph: Nena Farrell2/6メモを書くのにベストなモデル: Kindle Scribe (2024年、第2世代)
読書だけでなくメモをとるのにも使いたいなら、「Kindle Scribe Notebook Design」(Kindle Scribe 第2世代、64,980円)がおすすめだ。2024年、初代と同じ10.2インチの300ppiディスプレイを採用し、紙のような表示品質を保ちながら、白いフレームでよりノートらしい見た目になった。さらに、新しいプレミアムペンが付属し、その先端には柔らかい消しゴムも付いている。わたしは一日中メモやアイデアを書き留めるのが好きなので、自然とこれが最もよく使うKindleになっている。本格的なデジタルノートほど多彩な機能やレイアウトはないが、考えを整理するには十分な機能が備わっている。
第2世代Scribeには、新たなソフトウェア機能も追加されている。「Active Canvas」では、読書中の本に直接書き込めるが、本格的な注釈機能というよりは、付箋のような小さな枠として表示される仕組みだ。画面サイズを変更してもメモが残るという利点はあるものの、期待したほど自然な書き心地ではなかった。「拡張可能な余白(Expandable Margins)」機能も追加され、本の余白にメモを書き込めるようになったが、それでも理想的な注釈体験にはまだ及ばない。
生成AI機能もいくつか搭載されている。米国などの対応地域では、メモを整った文章へと書き換えてくれる「Refined Writing」機能や、複数ページにわたるメモを箇条書きで要約し、共有できる「Summarization」機能が提供されている。どちらもよくできているが、わたし自身はあまり利用していない。これらの機能は初代Kindle Scribeにも提供されており、対応地域ではソフトウェアアップデートを通じて利用可能だ。(これらのAI機能は、現時点では日本では提供されていない)。
その後、Kindle Scribeシリーズには3つの新モデルが加わったものの、個人的には依然としてこの第2世代モデルを最も高く評価している。
Photograph: Nena Farrell3/6カラフルなモデル : Kindle Colorsoft and Colorsoft シグニチャーエディション
アマゾンは現在、カラー対応Kindleを2種類展開している。昨年登場した「Colorsoft シグニチャーエディション」(44,980円)は、同社初のカラーE Inkモデルであるが、いまは通常版のKindle Colorsoft(39,980円)も加わっている。「Kobo」や「Boox」にはすでに類似製品が存在しているため、アマゾンにとっては新しい挑戦でも、電子書籍業界全体では珍しいものではない。両モデルとも7インチディスプレイを採用し、高速動作と高コントラストを実現する酸化物バックプレーンを搭載している。さらに、窒化物LEDを用いた新しいフロントライトによって、色彩表現と明るさも向上した。
Colorsoft シグニチャーエディションにはいくつか追加機能があるが、そのぶん価格も高くなる。ストレージ容量は通常版の16GBに対して32GBと倍になり、ワイヤレス充電や自動調光機能付きのフロントライトも利用できる。すでに愛用しているワイヤレス充電器があり、自動調光機能にも魅力を感じるのであれば、5,000円ほどの価格差でこれらの機能が手に入るのは悪くない選択肢だろう。しかし、そうした機能を特に必要としないのであれば、より手ごろな通常版でも十分満足できるはず。というのも、Kindleがカラー表示に対応しただけでも、読書体験は大きく変わるからだ。さらにうれしいことに、これまで利用できなかったダークモードもColorsoftでは使えるようになった。
ちなみに、Colorsoft版のKindle Scribeも登場しているが、その値段はかなり高い。
Photograph: Nena Farrell4/6子ども向けモデル : Kindle Colorsoft キッズモデル
わたしは幼い子どもを育てている。だから家にある本は色鮮やかなものばかりだ。子どもたちはまだ読書の習慣を身につけ始めたばかりだが、「Kindle Colorsoft キッズモデル」(42,980円)で本を読む体験は、白黒モデルよりずっと楽しい。カラフルな本棚表示や「Kids+」のコンテンツ、絵本そのもののページまで、すべてがより魅力的に映る。カラー対応を望むユーザーは多いが、その恩恵を最も受けるのは子どもたちだろう。絵本からグラフィックノベルまで楽しめるほか、学習用のハイライトにも色を使える。E Inkなので、紙や液晶ほど鮮やかではないものの、それでも読書体験を大きく豊かにしてくれる。
KidsモードはどのKindleでも利用できるため、必ずしもキッズモデルを購入する必要はない。しかし、Kidsモデル最大の利点は、半年から1年間のKids+利用権が付属することだ。Colorsoft キッズモデルでは1年間利用でき、他モデルより6カ月長い。この追加期間とカラー表示を考えると、子ども向けモデルを選ぶ価値は十分にある。防水仕様で、2種類の楽しいデザインからカバーを選べる点も魅力だ。
Photograph: Nena Farrell5/6最も手ごろなモデル : Kindle (2024, 第11世代)
軽量で安価なモデルを探しているなら、Kindleの第11世代(19,980円)を選ぶべきだろう。2024年にアップデートされたこのモデルは、2022年版で追加された大容量ストレージ、高解像度ディスプレイ、USB-C充電をさらに進化させている。新モデルではコントラスト比も高くなり、より明るいフロントライトや、高速なページ送りが実現されている。
暖色ライトは搭載されていないため、それを求めるならPaperwhiteやColorsoftにステップアップする必要がある。しかし、ダークモードや快適な動作性能、価格以上の画面品質は十分魅力的だ。以前のKindle(2019年モデル)を使っていた元『WIRED』レビュアーのブレンダ・ストリアーは、動作性能が大幅に向上していると評価している。もう少し予算に余裕があるなら、バッテリー駆動時間が長く、防水仕様に加えて暖色ライトも備えたPaperwhiteのほうがおすすめだ。それでも、このモデルは価格を考えれば非常に優れたKindleと言える。
Photograph: Nena Farrell6/6新しいKindle Scribeはどうなのか?
2026年、日本でも新しい3種類のKindle Scribeが発売された。通常版Kindle Scribe(89,980円)、Kindle Scribe Colorsoft(106,980円から)、Scribe フロントライト非搭載モデル(72,980円)である。いずれも基本設計やソフトウェア体験は共通しているが、Colorsoftはカラー画面の代わりに読書時のバッテリー寿命が8週間と短く、通常版は12週間、フロントライト非搭載版は16週間に達する。
3モデルとも11インチの縦長ディスプレイ、より薄型の筐体、新しいペンを採用し、クアッドコアチップや新しくなったホーム画面や、AI検索機能を備えている。今後はネタバレなしで読書内容を要約するAI機能も追加される予定だ。さらに、Google ドライブやMicrosoft OneDriveと連携し、文書への書き込みも行なえる。
総合的には優れた製品だが、Kindle Scribe(第2世代)が購入できるのなら、わたしはそちらを推奨する。AI機能こそないものの、十分な機能を備え、価格もはるかに手ごろだからだ。新モデルは価格がかなり上がっているのが残念だが、その価格帯なら、より多くの機能やアクセサリーがそろっているreMarkableのデジタルノートを検討したほうがいいだろう。
(Originally published on wired.com, translated by Miranda Remington, edited by Mamiko Nakano)
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